顔面を打撲した時は歯科医で診てもらうべき? – 浦和 歯医者 丸山歯科医院

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顔面を打撲した時は歯科医で診てもらうべき?

顔面の打撲をした時は歯科医で診てもらうべき?

交通事故や滑りやすいところでの転倒などで強く顔面をぶつけてしまい、顔面の打撲をすることがあります。

顔の皮膚は薄く、歯で唇や舌を傷つけたりして、顔面を打撲すると血が出ることも多いため、衝撃の強さと合わせて精神的にも動揺してしまいます。顔は目や鼻、口など生きていくために必要な器官が集まっているので、いろいろなことが心配になりますが、口の中に関してはどうするのがいいのか、見ていきたいと思います。

顔面を打撲した時はまずどうすればよいでしょう?

顔面を打撲した場合、まず考えなければならないのは生命に関するけがはないかどうか、です。

顔は脳とも近く、口が気管にもつながっているため、生命の危険がある場合があります。呼吸障害や意識障害があったり、出血がひどい場合は直ちに病院を受診しなければなりません。外傷は大したことはなくても、吐き気がしている場合なども顔面とともに頭をぶつけていることも考えられるので、一刻も早く診てもらったほうが良いでしょう。

顔面を打撲すると手足をぶつけた時と違い、大きく腫れたり内出血したりと痛みだけでなく見た目にも不安になりますが、まずは生命の危険がなければ緊急の状態ではありません。しかし、ぶつけた直後は症状がなくても数日後に様々な症状や痛み、痺れなどが出ることも少なくないため、打撲後はなるべく早く病院を受診しましょう。受診する科が不明な場合は、かかりつけ医を受診し、そこでアドバイスをもらうとよいでしょう。

緊急性がない顔面の打撲での対処法は?

緊急性がない顔面の打撲での対処法は?

顔面には目や鼻などの感覚器官があるため、血管も集中しており、ちょっとした打撲でも大きく腫れたり、内出血を起こします。

もし腫れている場合や痛みがあるときは患部を冷やし、安静にします。腫れが引き、痛みがなくなれば、大きな問題はないと考えられます。しかし、顔がゆがんだようになっている、とか目や口が開きにくい、鼻が変形している、物が二重に見えるという場合は顔の骨が骨折していることもあります。直ちに受診し早く処置をしたほうが良いでしょう。衝撃の向きや大きさによっては骨折が左右非対称であったり、複雑に骨折していることもあるので、レントゲンやCT画像で細かく、正確に診断してもらう必要があります。

症状によっては経過観察となることもありますが、早く適切に処置を行えば、後から不具合も起こりにくいといえます。

顔面の打撲で歯科を受診したほうがいい?

顔面の打撲で歯科を受診したほうがいい?

顔面を打撲した時に破折や歯の脱臼が起こっている場合は、歯が折れたり欠けたりゆがんだりしているので、歯科を受診したほうが良いこと明らかですね。しかし、そのような症状がない場合は歯科を受診しなくても大丈夫でしょうか。

顔面の打撲では外から見えないあごの骨折も同時に起こっていることがあります。生命の危険はないものの、痛みや痺れがあったり、あごの動きが悪く、食事がしにくいなど生活に支障が出ることもあります。また、打撲直後は症状がなくても数日、数か月後に歯の変色やかみ合わせの異変、あごの違和感などが起こることがあります。大きく損傷はしていなくても歯茎の奥でダメージを受けていることもあるので、症状がなくても一度、口腔外科も診療科目としている歯科医院を受診するとよいでしょう。歯の神経や歯根膜などが損傷すると歯が変色することがありますが、それまでにはかなり時間がかかるため、顔面の打撲をしたら数週間は顔の各部分や歯の状態を注意深く様子見していくことも必要です。

顔を打撲する前とどこか違う、歯並びが以前と違うといった異変に気が付いたらすぐに受診してください。

まとめ

顔面を打撲した時は見える部分のけがや腫れ、出血に注目してしまいますが、見えない部分もダメージを受けています。大した損傷がなくても、受診を先延ばしにせず、なるべく早く受診することをお勧めします。

投稿日:2017年2月16日  カテゴリー:口腔外科, 診療一般

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