どうしたらいい?歯を打撲した時。 – 浦和 歯医者 丸山歯科医院

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どうしたらいい?歯を打撲した時。

どうしたらいい?歯を打撲した時。

スポーツや事故などで転んだりすると顔をぶつけることも多く、その場合は歯を打撲することがあります。そんな時、どうしたらいいのでしょうか。歯の外傷はたいてい前歯に起こり、その時の衝撃や痛みでパニックをおこして慌てがちですが、早めに適切な処置をすれば歯を残すことができたり、元のように戻せたりします。どのようなことが起こるのか、対処法やその後の経過についてご紹介します。

歯の打撲ではどんな状態になるのでしょう?

歯の打撲は子供の場合、歩き出して活動が活発になる1~2歳ごろとスポーツを始めることの多い、学校に入学した後の7~8歳ごろに多いトラブルです。

歯を打撲した時に、歯はどのような状態になるのでしょうか。強くぶつけると歯に亀裂が入ったり、欠けたり、折れたりします。それを破折といいます。

欠けた部分が小さい場合は歯の神経や周辺の歯への影響は少なくて済みますが、欠けたり折れたりして歯の神経が出ていると重傷で、痛みも激しいためすぐに神経の処置を行ったほうがいいでしょう。歯は横に折れるだけではなく、歯の先から根元に向かって縦に割れることもあります。また、歯の打撲で歯がぐらぐらしているのは亜脱臼、歯の位置がずれているなら歯が脱臼している状態です。そのほか、歯が歯茎の中に入り込み、短くなったように見えることもあります。それは陥入という状態です。衝撃があまりにも大きいときは歯が完全に抜け落ちてしまう、完全脱臼という状態になることもあります。

いずれも一刻も早く歯科医院で診察をし、適切な処置をしてもらう必要があります。

歯の打撲は外傷によって対処法が異なります

歯の打撲は外傷によって対処法が異なります

歯の打撲で外傷を受けた時はどうするのがよいのでしょうか。

外傷を受けた歯が乳歯か永久歯かによっても対応が違ってきますが、どのような場合でもまずは痛みがあるかどうか、歯の状態がどうなっているかを確認します。

完全に抜け落ちてしまった場合は抜けた歯の根元は触らないようにして流水で洗い、牛乳か生理食塩水に漬けて歯科へもっていき、受診します。条件が良く、処置が早ければもとの形に近い状態に戻ることもありますが、神経は切れてしまっているので、後日、神経を取る処置をする必要があります。乳歯の場合は永久歯への生え変わり時期などを考慮して、何もせずに様子を見ることもあります。

歯の脱臼や陥入で歯の位置がずれたり歯茎に入り込んでいる場合、軽度なら歯を正しい位置に戻し、針金や接着剤などで隣の歯に固定して経過観察となります。ただ、歯の神経や歯の根元、歯茎の中の骨がダメージを受けていることもあるので、レントゲンを撮って確認をしなければなりません。神経が切れているときはそのままにしていると歯が変色するので、神経を取ります。

歯が折れたり欠けたりした破折の場合は折れた場所により異なりますが、折れた部分が歯の根元に近いほど歯の神経に細菌が感染しやすいので、残っている歯を固定したり、折れた歯にかぶせるとともに、注意深く経過を見ていかなければなりません。
感染すると痛みが出たり、歯茎がはれたりするので、その時は神経の処置を行います。

乳歯が外傷を受けた時、永久歯への影響は?

乳歯が外傷を受けた時、永久歯への影響は?

乳歯が外傷を受けた時、一番心配なのはその後生えてくる永久歯に影響があるか、ということです。

幼児の場合、欠けたり折れたりする破折よりも歯の脱臼となることが多く、歯がぐらぐらしたり位置がずれたりします。処置は永久歯の場合と同じですが、幼児は歯の骨も発達途中であるため、外傷を受けた後に歯の根が異常吸収を起こし、残っていた歯が生え変わりの時期が来る前に抜けてしまうことがあります。

そして、外傷の後に生え変わった後の永久歯へ少なからず、影響があります。後から生えてきた永久歯の表面が部分的に白や茶色くなることが多くみられます。

その次に多いのが歯の表面のエナメル質形成不全で、そのほか永久歯が出にくくなったり歯がゆがんだりすることもあります。永久歯の変色やエナメル形成不全は乳歯の外傷のみが原因ではなく栄養状態やその他の病気が原因になっている場合もあります。変色は治すことはできないので、目立つようならホワイトニングや歯のマニキュア、ラミネートべニアという表面を少し削ってセラミックを張り付ける、といった対処法が取られることもあります。

歯の打撲直後は一見、異常が見られないこともありますが、歯の神経や骨がダメージを受けていることもあるので、必ず早めに歯科を受診しましょう。

まとめ

歯の打撲は前歯に起こるため、見た目の変化も起こります。精神的にもダメージが大きいので、なによりも早めに適切な処置をすることが大切です。見た目に異常がなくても打撲をしたときには必ず受診してください。

投稿日:2017年2月9日  カテゴリー:口腔外科

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