転移しやすい癌、舌癌~症状と予後に関する知識~ – 浦和 歯医者 丸山歯科医院

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転移しやすい癌、舌癌~症状と予後に関する知識~

舌癌のサインを見逃さないために

舌癌は、口腔内にできる癌の60%を占めるともいわれています。
初期の自覚症状はほとんどなく、口内炎とも似たような症状であることから見落としやすい癌でもあり、知らぬ間に転移していたということもあるようです。

ここでは、舌癌についての症状と、自己診断のポイントを紹介していきます。

舌癌のサインを見逃さないために

舌癌の原因は、辛い物やアルコール、タバコなどの慢性的な刺激物。また、入れ歯や虫歯・歯周病などが原因といわれています。
正しい知識を持っていれば目で確認できますが、口内炎と見かけが似ているため、間違えやすく見逃されてしまうことも多いようです。
舌の縁側や前側にできることが多いのが特徴で、ザラザラとして白い斑点ができます。

これだけでは口内炎との見分けがつきませんが、触っても痛くないのが舌癌。
ただし、辛いものや冷たいもの、酸味のある食べ物などの刺激のあるものに対してはしみる感覚がするため、口内炎とあまり区別できないかもしれません。

舌癌の初期症状

  • ■舌がザラザラして白い斑点がある
  • ■出血が伴い、口臭が強くなる

通常、口内炎では出血することはまずないので、これが異変に気付くサインになるでしょう。

  • ■舌の表面が厚皮に引っ張られたような感覚になる

斑点が出た部分以外で、こうした症状が現れます。
この皮を剥がすと出血してしまうため、こうした異変に気付いたら急いで歯科医の診察を受けた方が良いでしょう。
この時点ではステージⅠかⅡであるため、早期発見に繋げることができます。
早めに治療すれば完治しやすい癌でもあり、早期発見による5年生存率は90%を超えるので、早めに病院へ行きましょう。

舌癌の怖いところは転移のしやすさ

舌癌の怖いところは転移のしやすさ

舌癌の怖いところは転移のしやすさ。

癌が転移するメカニズムは、リンパ液に癌細胞が流れ、行きついた先で癌化してしまうことが知られていますが、舌の周辺にはリンパ節が多く存在しているため、転移しやすい癌となっています。
転移先は肺、肝臓、甲状腺、骨、腎臓、副腎などの全身に及び、転移すると5年生存率も大幅に下がってしまう危険な病気なのです。

舌癌の治療方法と進行状況による予後

舌癌の治療方法と進行状況による予後

舌癌の治療は、患部の切除をした上で、放射線治療や化学療法を行っていきます。まだ初期の段階で転移が認められていなければ、これで完治させることができるでしょう。

初期の状態で、なおかつ患部の大きさが4cm以下であれば、転移の可能性は低いと言えます。
早期に発見できれば味覚障害も残らずに回復できる見込みがありますが、患部の大きさが4cm以上になってしまった場合には、切除する患部の領域も増えていきます。最悪の場合、舌を全摘出することもあり得ます。
そうなってしまうと、生涯味が分からないまま過ごすことにもなりかねません。
どういった癌であっても言えますが、できるだけ早期発見に努めたいところです。
また、患部が4cm以上の場合には転移している確率も高くなり、5年生存率も50%台にまで落ち込んでしまいます。

セルフチェックで口の中に少しでも気になることがあれば、すぐに歯科医へ相談しましょう。

まとめ

転移しやすいと言われる舌癌。
気付かずに放置してしまうと、その後の人生にも大きな影響を与えかねないものになってしまいます。
危険なサインを見逃さないように、普段から口の中をチェックしておきましょう。

投稿日:2016年9月2日  カテゴリー:一般, 口腔外科, 診療一般

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