親知らずと顎関節症の深~い関係 – 浦和 歯医者 丸山歯科医院

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親知らずと顎関節症の深~い関係

親知らずと顎関節症の深~い関係

顎に痛みがある、口を動かす時に顎がなる、口を大きく開きにくい…そんな症状に悩まされていませんか?それは、顎が細くなった現代人によくある顎関節症です。顎関節症は、顎が炎症を起こしている状態ですが、実は親知らずと密接に関係があるのです。親知らずが生えている、もしくは最近抜いた、という人は、これが原因となっている可能性が高くなります。
ここでは、親知らずと顎関節症の関係を紹介します。

変則的に生えた親知らずが原因で起こる顎関節症

親知らずは、上下の歯列の一番奥に遅れて生えてくる4本の歯を指します。
下の親知らずが生えるところは、顎と非常に関係が深い場所です。
顎を動かす神経が通っていて、歯そのものが顎の骨と繋がっている場所であるため、親知らずの抜歯治療の際、顎の骨にあたる部分を削らなければならない場合もあるのです。

親知らずは、生えるためのスペースが狭いため、斜めや横倒しの形で生えてくることが多い歯です。
1本だけ他の歯並びから飛び出していたり、生える方向が悪かったりすると、顎を動かした時に顎の内側が歯にぶつかってしまうことがあります。
顎はその負担を避けるため無意識のうちに、あたらない方向へ動くようになることがあります。
こうした異常な動きを長時間続けることにより、顎に痛みが発生したり、だるさを感じたりするようになります。
親知らずを抜歯すると、その症状が劇的に改善されることがあります。
必ずしもというわけではないので、かかりつけの歯科医に相談して、治療を始めてみると良いでしょう。

親知らずの抜歯が原因で起こる顎関節症

親知らずの抜歯が原因で起こる顎関節症

親知らずの抜歯をした後、顎関節症を引き起こすことがあります。

親知らずが無くなることで顎が今までよりも後ろへ下がり、噛み合わせに変化が生じて顎関節症の症状が出てしまうケースです。
噛み合わせが変化したことで、噛む時に力が入る筋肉と骨に今までとは違う負担がかかり、顎関節症や偏頭痛、肩凝り・腰痛などの症状が現れてくるのです。

また、親知らずの抜歯による炎症のせいで、顎関節症の症状が出てくることがあります。
抜歯の炎症は一時的なものなので、3日~1週間程度は腫れたり痛んだりといった症状が出る可能性がありますが、時間が経てば痛みが和らいできます。
しかし、抜歯したばかりの傷・炎症がある場所に負担をかけすぎてしまうようなことがあると、本来は一時的なものであったはずの炎症が悪化し、顎関節症を発症することがあります。親知らずを抜歯した後は、無理をせず安静に過ごすようにしてください。
自分流のケアをせず、必ずかかりつけの歯科医の指示に従って、ケアを行うようにしましょう。

顎の骨の歪み×疲れとストレスが原因で起こる顎関節症

顎の骨の歪み×疲れとストレスが原因で起こる顎関節症

顎関節症は、親知らずが原因で発症していることが多々ありますが、それだけが原因ではありません。

食べ物を噛む時に、左右どちらかで噛む癖があったり、噛み合わせが悪かったりすると、顎関節症が起こりやすくなります。
歩き方や寝方の癖、作業姿勢が偏っているせいで顎の骨に歪みが起こり、そこに過度な疲れやストレスが重なることによって、痛みを引き起こすといわれています。
身体は、頭頂からつま先まで繋がっています。骨・筋肉・内臓…それぞれの身体の部分が影響しあって症状を引き起こします。ですから、顎の骨に歪みがあるからといって、必ずしも顎関節症を発症するわけでもありません。

医師のカウンセリングを受け、日常的な姿勢を改善したり整体などで体躯を整えたりするだけで、顎関節症が自然に治癒したというケースもあります。
一度抜歯してしまった歯は二度と戻りません。
親知らずと顎関節症が密接な関係にあるとはいえ、必ずしもそれが原因とは限らないので、安易に抜くことはせず、かかりつけの歯科医としっかり相談して、治療法を決めると良いでしょう。

まとめ

親知らずが顎関節症を引き起こす原因になることが多いとはいえ自分の場合はどうなのか、まずは、かかりつけの歯科医に相談し、チェックしてもらいましょう。
また、疲れやストレスを溜めない生活を心がけることも大切です。

投稿日:2016年10月7日  カテゴリー:口腔外科

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