口が開かない!顎関節症は何科で治療するべき? – 浦和 歯医者 丸山歯科医院

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丸山歯科医院は初診時に丁寧にお話を伺い、検査・診断した上で治療を開始致します。

口が開かない!顎関節症は何科で治療するべき?

口を大きく開けた時に顎に痛みを感じたり、顎からカクカクと変な音がしたりした経験はありませんか?
いつもより何だか口が開けにくいと感じるその症状は「顎関節症(がくかんせつしょう)」と呼ばれ、日本人の約2人に1人が経験していると言われています。
顎関節症は早めの治療が大切。今回は、顎関節症になったら何科でどんな治療をするべきなのかをご紹介します。

顎関節症の症状、1つでも当てはまったら要注意!

「顎周辺が痛む」

口を開け閉めしたり、食事をしたりする時などに顎やその周辺の筋肉に痛みを感じてしまうことがあります。これは、顎の辺りが炎症を起こしてしまっているためです。

「顎を動かすと変な音がする」

口を大きく開けた時などに、顎がカクカクと音を立てたり、何かが擦れるようなジャリジャリとした音を感じたりすることがあります。これは顎の関節の中の「関節円盤(かんせつえんばん)」と呼ばれる軟骨が、動いたり擦れたりすることが原因です。

「口を大きく開けにくくなる」

正常な状態の口は、縦向きに指が3本程度入るくらい開くのが一般的です。しかし、顎関節症になってしまうと口が開けにくくなってしまい、中には指1本程度しか開けきれなくなってしまう方もいます。

顎関節症になってしまう主な原因は?

「歯ぎしりや食いしばりをしてしまう」

重いものを持ったり、何かに集中したりしている時に、無意識に歯を食いしばってしまう人は顎関節症になりやすいと言われています。またストレスが溜まっていると、筋肉が過剰に緊張した状態が就寝時にも続き、ギリギリと歯ぎしりをしてしまうことがあります。歯ぎしりや食いしばりは、顎の関節や周りの筋肉を痛めてしまうのです。

「左右どちらか一方の歯でいつも食べてしまう」

小さい時からの癖や、元々噛みあわせが悪かったりすることが原因で、左右どちらかでばかり食べてしまっていると、片方の顎と筋肉にダメージが蓄積されてしまいます。また歯の治療中であったり、入れ歯にしたことが原因で、その部分を避けるように反対側でばかり噛む癖がついてしまう人もいます。

「顎や筋肉にとって負担となる習慣をしている」

頬杖をついたり、猫背になったり、うつ伏せで寝たりすると姿勢が悪くなり、顎の関節や筋肉にダメージを与えてしまいます。また足を組む癖や、口を使う楽器の演奏などが原因で、顎関節症を発症してしまうこともあります。

顎関節症になったら何科に行くべき?

顎関節症は原因が特定しにくいため、一般歯科では治療が難しい場合があります。
顎関節症をしっかりと治療したいなら、できれば「口腔外科」がある歯科医院を選びましょう。口腔外科では、顎関節症の精密な検査と手術を行うことが可能です。最近では顎関節症の治療を専門としている歯科医院も増えてきています。
どうしたらいいかわからない場合は、まずはかかりつけの歯科医院に相談し、より専門的な治療ができる病院を紹介してもらうのもよいでしょう。

顎関節症はどうやって治療する?

「レーザー治療」

痛みのある顎の関節にレーザーを当てることで、痛みを抑え、自然治癒力を促進する効果があります。

「マウスピース」

マウスピースで歯を調整することで、顎の位置を正しい位置へ調整することができます。また、就寝時の歯ぎしりや食いしばりのダメージから歯や顎を守るのに効果的です。

「薬を使った治療」

痛みを抑えるための鎮痛剤や、消炎剤を飲むことで慢性化してしまった炎症を抑え、治癒を目指します。痛みが軽減されるか注意深く経過を観察していきます。

「外科手術」

重度の症状がある方で、顎の関節などが変形してしまっている場合は手術を行うことがあります。しかし、手術まで必要となるケースはほとんどありません。

当医院では、上記の4つの治療とは違う生活習慣改善法を行います。この治療法によりほぼ症状は改善されます。ただし、症状によってはマウスピースによる治療を併用する場合があります。
まずは来院して頂き、レントゲン及び症状・生活習慣を確認した上で治療を進めていきたいと思います。

まとめ

顎関節症は放っておくと慢性化しやすいので、早期発見・早期治療が大切です。
気になる症状がある方は、まずはかかりつけ医院に相談してみてください。

投稿日:2016年7月1日  カテゴリー:口腔外科, 診療一般

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