2019年9月 – 浦和 歯医者 丸山歯科医院

糖尿病と歯周病の関係

1.糖尿病、歯周病ってどんな病気?

糖尿病と歯周病の関係

糖尿病は、血液中の血糖(ブドウ糖)が増えてしまう病気です。血糖が高いままの状態が続くと血管が傷付くため、足の切断や失明・心臓病・腎不全といった合併症につながります。糖尿病の原因は、血糖をコントロールするインスリンというホルモンがうまく働かないことや分泌不足です。

歯周病は、歯周ポケットにたまった歯垢・歯石の中で歯周病菌が毒素を出し、その毒素によって炎症を起こす病気です。進行すると歯茎の炎症だけにととまらず、歯を支える歯槽骨をも破壊して歯が抜け落ちてしまう恐ろしい病気です。

2.どうして関係するの?

糖尿病と歯周病の関係

糖尿病と歯周病は、歯周病が糖尿病へ与える影響と、糖尿病が歯周病へ与える影響の2 つの面から関係しています。

歯周病が糖尿病へ与える影響は、歯周病菌の内毒素が原因です。
歯周病になると歯茎が腫れて出血しやすくなります。歯磨きなどのちょっとした刺激で出血したところから歯周病菌が簡単に血管の中へと侵入してしまうのです。侵入した菌は体の防衛反応で死滅しますが、歯周病菌の死骸に残った内毒素が糖尿病へ悪影響を与えます。

内毒素はTNF-αという物質の生産を促進します。TNF-αは、インスリンの生産を阻害する作用を持っています。インスリンは血糖を取りこんで血糖値を下げるはたらきがあるため、糖尿病の方にとって特に大事なホルモンです。内毒素によって大量生産されたTNF-αがインスリンの生産を阻害するため血糖値が上がってしまいます。
悪影響はさらに続きます。インスリンの生産を阻害されると、体はそれに抵抗しようとより多くのインスリンを生産しようとがんばります。がんばりが長く続くと、インスリンを生産する細胞が疲れきってしまい、普段の量さえも生産できなくなってしまうのです。

糖尿病が歯周病へ与える影響は、糖尿病にかかったことによる体の変化が原因です。
糖尿病にかかると、血管や組織がもろくなり、できた傷の治癒も遅くなります。その上、体をまもる機能が低下するため、菌に感染しやすい状態にもなります。
つまり、糖尿病にかかると、歯周病菌に感染しやすく、感染すると急激に歯周組織が破壊され重症化しやすくなります。

3.予防、治療について

糖尿病と歯周病の関係

歯周病の予防・治療において大切なことは、毎日のプラークコントロールです。
歯周ポケットにたまった歯垢・歯石に住む歯周病菌を除去することで予防と治療ができます。

ご自宅では毎食後の歯磨きの他、歯周ポケットを掃除するデンタルフロスを取り入れましょう。
歯科医院では磨き残してしまった歯垢や自分では落とすことができない歯石を、専用の器具を使って徹底的に除去します。

食後4~8 時間で歯垢はつくられます。食べたら磨く、を意識しないとあっという間に歯垢ができます。大変なことではありますが、歯周病菌との根比べと思って歯磨きに取り組みましょう。

カテゴリー:診療一般  投稿日:2019年9月24日

浦和の地域密着型クリニック、丸山歯科医院