これって舌ガン?口内炎?気になる初期症状 – 浦和 歯医者 丸山歯科医院

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これって舌ガン?口内炎?気になる初期症状

食べ物がしみる口内炎は嫌なものですよね。口内炎がよくできる人は「また口内炎か…」と軽く考えているかもしれませんが、もしかしたら怖い病気かもしれません。
口内炎は口の中のあらゆるところにできますが、舌にできた場合は確認した方がいいかもしれません。舌にできた口内炎と思っていたできものが舌ガンである可能性もあるようです。
舌ガンとはどのようなものか、口内炎とはどこが違うのかを解説します。

口内炎と間違えやすい舌ガンはどんな病気?

舌は食事を味わい、他人とコミュニケーションをとるために必要な器官ですが、毎日の食事の中で熱いものを食べてやけどをしたり、噛んで傷つけたために口内炎ができることが多々あります。
舌に口内炎ができると痛くて食事をしにくくなるなど日常生活にも影響があります。

この口内炎と間違えやすい病気として舌ガンがあげられます。舌ガンは舌にできる悪性の腫瘍。
舌ガンができるのは50~60代の男性が多いのですが、舌ガンができる原因は年齢によるものではないので、20~30代の若い人でも発症することがあります。
舌ガンがよくできる場所は舌の横や裏側で、一見すると口内炎と同じように見えることもあるため、発見が遅れて悪化することもあります。
他のガンと同様、早期発見して一刻も早く治療に入れば後遺症もなく治るガンですが、舌ガンは口内炎よりも痛みが少ないため、見落としがちです。

舌ガンの原因となる身近な生活の中の習慣

舌ガンになる原因はまだよくわかっていないようです。しかし、舌が傷つくような物理的な刺激や有害物質、特定の食品による刺激が続くことにより、舌ガンが発症する割合が高くなります。

有害な刺激物としては一番にタバコがあげられるのですが、タバコを吸うことは有害物質と直接接触することです。タバコを吸う人の舌ガンの発症率はタバコを吸わない人に比べると確実にアップするのです。
インドでは噛みタバコが流行っていますが、常に口の中に有毒物質を入れているため、舌ガンになる確率はかなり高くなっています。
そして、タバコと同様に辛い香辛料も舌を刺激しています。辛いものが好きな人は辛いものを食べる頻度が高く、舌を頻繁に刺激することとなるため、舌ガンの可能性が高くなるのです。

また物理的な刺激とは、食事中に誤って舌を噛んでしまったり、熱いものを食べた時に舌が傷ついたり、入れ歯が合わずに舌を慢性的に刺激することなどにより舌が傷ついてしまうことです。物理的な刺激を受け続ける部分が細胞分裂に突然変異をもたらし、舌ガンになる可能性が高まります。

危険のない口内炎と怖い病気、舌ガンの違い

心配のない口内炎と舌ガンは間違えやすく、舌ガンに気が付くのが遅れることがしばしばあります。それでは口内炎と舌ガンの初期症状とはどこが違うのでしょうか。

  • ■できている時間の長さ。口内炎は長くても2週間ぐらいで治ります。2週間以上たっても同じ場所にできものができたまま治らないとしたら要注意です。
  • ■見た目。口内炎は円形や楕円形で、できものの境目がはっきりしていますが、舌ガンの場合は境目がぼんやりとあいまいで、形もいびつだったり、できもののふちがギザギザしていたりします。
  • ■できものの硬さ。口内炎の場合は白くなっている丸い部分の周囲が赤くなっており、硬くなったようなしこりはありません。舌ガンの場合はできものの周囲が硬くなっていることが多いです。
  • ■痛み。皆さんが経験済みのように、口内炎は食事や歯磨きで刺激があるとかなり痛みがあります。それに対し、舌ガンはそれほど痛みがありません。

一つでも当てはまることがあれば、舌ガンの可能性があるかもしれませんので、一度歯科医に診てもらった方がよいでしょう。

まとめ

歯を舌で触ったり、噛んだりする行為やタバコ、香辛料などが舌ガンの原因です。口内炎と舌ガンは同じようで違うものなので、舌ガンの可能性を理解し、普段から自分の舌を観察して、いつもと違うような時は診察を受けましょう。

投稿日:2016年8月26日  カテゴリー:口腔外科, 診療一般

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