2014年3月 – 浦和 歯医者 丸山歯科医院

むし歯って…??②

こんにちは。

前回の続きでむし歯について、お話したいと思います。
むし歯が広がって象牙質にも穴が開くと、膿の逃げ道ができて歯の中の圧力が一気に下がります。
このとき痛みは引きますが、実際には治ったわけではなく、一段と歯が壊れているのです。
痛みがなくなったからといって放置すると、病状はさらに進んでいきます。
歯髄が壊死(えし)して、歯の内部でなにが起きても痛みを感じません。
歯の内部の異常を知らせてくれていたセンサーを失ってしまうのです。
症状としては一時期楽になりますが、今度は歯の内部だけではなく、歯根膜、歯槽骨など広範囲に炎症が広がっていきます。
すると、歯根膜や歯槽骨のセンサーが異常を察知して、痛みがではじめます。
これを歯周組織炎といいます。
歯の内部から歯根の先に押し出された膿は、歯槽骨の中に袋状に溜まり、歯根の先を通る神経が圧迫されると、あるとき強烈な痛みが起こります。
むし歯の治療をするのが遅ければ遅いほど、神経を抜いて治療しなければいけない可能性もでてきますし、もっと遅いと、治療をしても歯を救えない場合もでてきてしまいます。
初期の段階でむし歯を発見できるよう、定期的に歯の検診をすることをおすすめします。

カテゴリー:診療一般  投稿日:2014年3月19日

むし歯って…??①

今回は、むし歯についてお話します。

むし歯はむし歯でも、初期のものと進行したものでは大きな違いがあります。
むし歯がエナメル質だけの場合、痛みは起きません。
このときに治してしまえば痛い思いをしなくてすみます。
これをC1(シーのいち)といいます。
ところが、むし歯でエナメル質に穴が開き、象牙質にいたると、しみたり頭に響くような痛みが生じます。
これをC2(シーのに)といいます。
このころの痛みは強烈な痛みではなく、外からの刺激を少し感じる程度です。
つねにしみるわけではなく、なにか刺激を受けたときにしみたりしますが、しばらくすると唾液などの自然なバリアに覆われ、痛みは治まってしまいます。
むし歯がさらに歯髄(神経)に近付くと、強い刺激を受けます。
象牙質に炎症が広がると、その奥の歯髄に細菌が入り込んで炎症が起きます。
そして強い痛みが生じます。
これをC3(シーのさん)といいます。
歯隋は炎症によって化膿し腫れあがります。
しかし、膿の逃げ場がないので、歯の内圧が高まるにつれて神経が強く圧迫され、強烈に痛むようになってしまいます。
続きはまた次回お話します。

カテゴリー:診療一般  投稿日:2014年3月3日

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